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愛礼和通信

検査について

2020年02月11日

松前内科医院

こんにちは。一宮市にある医療法人愛礼会松前内科医院検査技師の鷲津です。
当院には、インフルエンザ、ノロ、マイコプラズマ、溶連菌などの迅速検査キットがあります。
インフルエンザ検査と言うと、「あー(;o;)あの鼻をホジホジされる検査ね!」と嫌がられる方も多いですよね。鼻ホジホジまでは経験した事がある方も多いかもしれませんが、その後あの綿棒はどうなるのか裏側をおはなししたいと思います。

迅速キットは熱や咳などの症状のある患者さんの鼻や喉を綿棒で擦らせてもらい、その後綿棒を専用の液につけ、拭い液というものを作ります。綿棒は検査の種類によって、鼻、咽頭、直腸用などがあります。

迅速キットのしくみは、免疫クロマトグラフィーを利用したもので、
ウイルスや細菌などの抗原に反応する抗体に目印の色がつけてあり、それが拭い液の滴下部についてあります。拭い液に抗原があればそこで抗原と色付き抗体がくっ付きます。
そのくっついたものに反応する抗体が、液の染み込んでいく通り道にも塗ってあり、抗原があれば、それを拾って色が現れる仕組みになっています。

迅速キット検査は5〜20分で結果がわかります。


写真はインフルエンザの検査で、B型が出ていますね。

新型コロナウイルスはまだウイルスの情報が少ないので、この迅速検査キットはなく、喉の拭い物や喀痰を採取し、ウイルスの遺伝子を増やして見つける検査で判定します。
検査できる施設は国内で限られていますし、検査対象者にも条件があるので、時間がかかっていますね。
新型コロナウイルス流行で印象の薄くなっているインフルエンザやノロですが、今シーズンもしっかり流行しています。
マスク不足ですが、手洗いとうがいとこまめな水分補給はできますよね!ウイルスを体に入れないように充分に気をつけましょう。