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愛礼和通信

レジオネラ菌の性質と加湿器の手入れの仕方について

2018年02月06日

松前内科医院

こんにちは一宮市にある医療法人愛礼会松前内科医院の臨床検査技師の鷲津です。
 
 
皆さんのお部屋の加湿器はきちんと手入れはできていますか?
先月、大分県の高齢者施設で、加湿器が原因のレジオネラ菌による
感染症の死亡事故がありました。
今の時期は特に、加湿がインフルエンザ対策にも良いとの事で、
使われているご家庭も多いのではないかと思います。
 
レジオネラ菌とは……土壌中や河川などの自然界に広く分布している菌です。冷却用水や給水給湯系、加湿器、噴水、洗車の機械、温泉や循環濾過式浴場などの水環境にも、管理が行き届いていないと菌は生息します。
菌が微細な砂塵や水滴とくっついて、空気中にフワフワ舞っているもの(エアロゾル状態)を直接ヒトが吸ってしまい感染します。ヒトからヒトの感染はありません。
感染すると、高熱や咳など風邪に似た症状のポンテアック熱や、重症になると劇症型のレジオネラ肺炎を起こし、健康な人であっても命に関わる事態になってしまいます。
 
そこで、加湿器の手入れのポイントは、
必ず水道水(塩素消毒されている)を使い、タンクの中は毎日すすいで、水は毎日取り替える事。
②タンクの中やトレイやノズルなど、加湿器の中の部品一つ一つにぬめりが発生しないように隅々まで洗う事。(ぬめりは菌のパラダイス)
 
色々なタイプの加湿器がありますが、どれも①と②をきちんとする事が重要です。
特に、振動で水の粒を放出させる、おしゃれで人気の超音波型の加湿器は、
中の水が汚いと一気に部屋中に菌をばら撒く事になるので注意が必要だそうです。。
 
 
もう、面倒くさがり屋さんな人は洗いたてのキレイな洗濯物を部屋干しするのが
手間なく気にせず加湿ができていいかもしれないですね
 
皆さんも、加湿器の中身のチェックを毎日忘れず行ってくださいね。