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愛礼和通信

HbA1Cについて

2018年04月03日

松前内科医院

一宮市にある医療法人愛礼会松前内科医院の臨床検査技師の宮崎です。

今回はHbA1cという検査項目について、いろいろお話させていただきます。

 

・HbA1cとは何か

HbA1cは「へもぐろびんえーわんしー」と読みます。その名の通り、ヘモグロビンの一種です。

ヘモグロビンは貧血の検査などでよく耳にすると思います。赤血球の中に存在し、酸素を肺から全身へと運ぶ役割をしています。

このヘモグロビンに血液中の糖分が結合したものがHbA1cです。

 

・HbA1cで何がわかるか

前項でヘモグロビンと糖分が結合したものがHbA1cである、と書きましたが、

血糖値が高ければ高いほど、血糖値が高い状態が長く続くほど、HbA1cの割合は増加していきます。

また、赤血球の寿命が120日と長いため、検査前2ヶ月間の平均の血糖値を反映する、

と言われています。

 

・血糖値との違い

血糖値は、現在の血液中の糖分量を調べる検査であり、

検査直前の食事や運動の影響を強く受けるため、リアルタイムに現在の状態を見るのには血糖値が適しています。

それに対しHbA1cは約2ヶ月間の血糖値の平均を反映するため、検査直前に食事を摂っていても検査結果にはほとんど影響を及ぼしません。そのため、HbA1cは患者様の生活習慣や、処方されている薬の量や種類が適正であるかを判断するのに適しています。

 

・HbA1cの基準値

HbA1cの基準値は4.6-6.2%とされています。

HbA1cの値だけで診断はできませんが、6.5%以上になると、糖尿病が強く疑われる状態です。

もし健診などでHbA1cの値が高かった場合は、より詳細な検査を受けてみましょう。

 

 

・HbA1cが変動する要因

赤血球の寿命が120日である、という前提の下に行われている検査のため、何らかの病気で赤血球の寿命が短くなっている場合や、貧血の治療・輸血などで新しい赤血球が血液中に増えている場合は、本来よりもHbA1cの値が低くなることがあります。そういった患者様には、HbA1c以外の糖尿病検査を行う場合もあります。

 

いかがでしたでしょうか

ディープなお話になってしまいましたが、少しでも検査に興味を持っていただけたら幸いです。

検査内容について疑問や、ご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせください。