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愛礼和通信

FMD検査について

2018年04月10日

松前内科医院

こんにちは!一宮市にある医療法人愛礼会松前内科医院の臨床検査技師の鷲津です。

今回は、新しく導入されたFMD(血流依存性血管拡張反応)検査を紹介したいと思います。
これは動脈硬化の早期段階である血管内皮機能障害の程度をみる検査です。
血 管の内膜にある内皮細胞は、流れている血球とこすれ合うことで
NO(一酸化窒素)を作る性質があります。NOと聞くと、大気汚染の物質⁈と
思われるかもし れませんが、血管の中ではとても重要な役割をしていて、
血管を広げたり、厚くならないようにしたり、血栓の形成を防いだりしてくれるのです
NOの産生が多いほど、軟らかく元気な血管ということです。
この血管内皮の状態を把握できれば、早い段階で治療を始めることができ、とても有用な検査です。
検査の流れは、血圧を測る時と同じようなかんじで腕に圧を5分間かけて血流を一時的に止め、
その後に圧を開放し、その間に産生されたNOによって、血管径がどれだけ広がったかをエコーで測る
といった流れです。
5分間腕を圧迫した状態になりますので、しびれるような痛みが出てしまう検査ですが、
受けられた方はこのくらいなら大丈夫よとおっしゃっています(^^)
ご自身の血管の状態が気になる方やもっと詳しく知りたいという方はぜひ、お気軽にご相談くださいね。