2018年06月05日
松前内科医院
一宮市にある医療法人愛礼会松前内科医院、臨床検査技師の宮崎です。
今回はクレアチニンという検査項目についてのお話です。
・クレアチニンとは何か
クレアチニンとは、クレアチンリン酸という物質が代謝されてできる老廃物です。
クレアチンリン酸は筋肉を動かすために消費されるエネルギー源です。
・クレアチニンで何がわかるか
クレアチニンは老廃物であるため、通常であれば腎臓でろ過され、速やかに尿と一緒に体外に排泄されます。
そのため、血液中・尿中のクレアチニン値を見ることで、腎臓の機能が正常かどうかを調べることができます。
・検査方法
血液中のクレアチニン値は採血で調べることができます。
尿中のクレアチニンは、24時間蓄尿という方法で検査を行います。
・クレアチニンの基準値
クレアチニンの値は、筋肉量によって変動するため、基準値も女性より男性が高くなっています。
男性: 0.50~1.10mg/dL
女性: 0.40~0.80mg/dL
・クレアチニンが変動する要因
血清クレアチニンが高値のときは、急性腎炎、慢性腎炎、腎不全、尿路結石、心不全や脱水などが考えられます。
筋肉量が減少する病気などでは血清クレアチニンが低下することがあります。
以上、クレアチニンについてでした。
血清クレアチニンの検査は特定健診でも行うことができます。
検査内容について疑問や、ご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせください。