2018年08月24日
松前内科医院
一宮市にある医療法人愛礼会松前内科医院、臨床検査技師の宮崎です。
今回はコレステロールについてのお話です。
・コレステロールとは何か
コレステロールとは、脂質の仲間で、体内ではリポ蛋白という形で体内を巡っています。
リポ蛋白にも種類があり、よく聞くものはHDL(高比重リポ蛋白)やLDL(低比重リポ蛋白)があります。
HDLコレステロールは善玉コレステロール、LDLコレステロールは悪玉コレステロールという呼び方をされることもあります。
・善玉 悪玉?
LDLコレステロールは動脈硬化の原因となるため、悪玉コレステロールと呼ばれます。
HDLコレステロールは、反対に動脈硬化を防ぐ作用があるため、善玉コレステロールと呼ばれています。
・non-HDLコレステロール
以前テレビなどでも紹介されたので、ご存知の方もいらっしゃると思います。
2012年に動脈硬化性疾患予防ガイドラインにも管理目標値として導入されました。
これは、その名の通り総コレステロールからHDLコレステロールを引き算したもので、LDL(悪玉)コレステロールだけでなくすべての動脈硬化の原因となりうるリポ蛋白の量を調べる検査で、動脈硬化のリスクを管理するのに重要な指標とされています。
当院でも検査を行うことが可能です。
・検査方法
血液中のHDL・LDLコレステロール値は採血で調べることができます。
市の特定健診の項目にも含まれているため、健診の採血でも数値を知ることができます。
・コレステロールの基準値
LDLコレステロール値が140 mg/dL以上である場合や、HDLコレステロール値が40 mg/dL未満である場合に脂質異常症が疑われます。
以上、コレステロールについてでした。
コレステロールの検査は特定健診でも行うことができます。
検査内容について疑問や、ご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせください。