2019年05月27日
広報課
一宮市を中心に地域に根差した医療と介護を目指す、愛礼会グループです。
こんにちは、月曜担当こませです。
今日は「新・介護職員等特定処遇改善加算」のセミナーを聞きに行ってきました。
10年以上の介護福祉士は給料が月8万円アップ!と騒がれたアレです。
愛礼会グループとしても、知識や技術を磨いて資格を取得し、長く勤めてくれていてるスタッフをきちんと評価していきたいですし、評価を形にするためも給料や手当等を多く出したいと考えています。
10年以上の介護福祉士に加算が付くならその加算分をそのまま10年以上の介護福祉士に配分すれば良いので、ありがたい加算だと思っていました。
そのためにも加算の取り方をしっかり学んで漏れなく算定しないといけないと思い受講してきました。
でも・・・
実際は10年以上の介護福祉士みんな月8万円給料アップという夢のような話ではないようです・・・
何が思ってたんと違ってたかと言うと、
まず10年以上の介護福祉士が1人いれば1人分8万円加算がもらえる、2人いれば16万円もらえるというわけではないということ。
今までの処遇改善加算と同じように、介護保険収入の何%(小規模だと高い方で1.5%、低くて1.2%)という計算で国からお金がもらえるのですが、
小規模多機能で言うと、処遇改善加算を含まない介護報酬が600万の事業所(登録が28人で平均介護度3.0くらい)で月に9万円、低いと7万2千円もらえる、ということです。
ちなみに高い方と低い方の加算の要件の違いは、サービス提供体制強化加算(Ⅰ)イを算定しているかどうかです。これは事業所のスタッフの中に介護福祉士が60%以上いる事業所しか取れない非常に難易度の高い加算です。多くの小規模多機能事業所が低い方の1.2%しか算定できないでしょう。
それを10年以上の介護福祉士で分配する、2人いれば72000÷2で36000円、3人いれば72000÷3で24000円。
あれ?8万円は?いや、8万はさすがに無理かもしれないけど5万くらいは?24000円て少なすぎじゃない?しかも登録28人で平均介護度3.0ってそれまたハードル高いよね?
まあ分配方法とかは調整できるようですけど、ちょっと「8万円」という数字が独り歩きしている感じがしました。
でもまあそんなこと言ってても始まらない。国が決めていることには逆らえません。
せっかくの新しい加算です。介護職の処遇が少しでも良くなることは素直に喜んで、愛礼会グループとしても公正な評価と見合った報酬を今以上に目指していかなければ!と決意しました。ちゃんとスタッフが頑張って行ける、努力が報われる、そうすることでケアの質が上がって、質の高い地域に根差した医療と介護を提供していける、そしたら利用者様や患者様が増えて収入が増える、そして加算も増えて給料も増える、という好循環を作っていきたいなと思いました。
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